原作、実写とは違うものとして

原作小説と実写映画を見た上でのレビューです。 このアニメ映画版を見ると、登場人物たちの性格や環境が全くと言っていいほど違うことに驚かされます。 主人公は貧乏しているようには見えないし、ご飯目当てにジョゼを訪ねたりしないし、女性関係が乱れている様子はありません。 ジョゼもいきなり包丁を突き付けてくることはしないし、押し入れの中で本を読んだりしないし、セクハラおじさんに狙われることもありません。 恐らくですが、この映画はメインの二人に夢や目的を持たせることを目的としています。原作版も実写版も将来への不安が強く描かれていて、話の終わりは暗いものになっていました。 元々明るいものにしようという話でアニメ化が決まったのか、クリスマスに公開するから明るくしようとなったのかは不明ですが、原作の仄暗い雰囲気とは別物になっています。 原作再現としては赤点もいいとこだと思いますが、1本のアニメ映画としては綺麗で明るくて楽しめます。 ひっかかる部分が無いと言うと嘘になりますが、私は嫌いではありませんでした。