貴重な猿之助伝。

スーパー歌舞伎で一世を風靡した歌舞伎界の異端児、3代目市川猿之助。 その血筋の歴史を初代からたどった力作。 逸話も沢山盛り込まれているので、楽しみながら読み進められる。 ファンとしては、團子から猿之助を襲名する際、いったんは「雪之丞」に決まってたが、團十郎の逆鱗に触れてとりやめになった話など、かなり興味深かった。 発行された後に2代目亀治郎の4代目猿之助、そして3代目猿之助の子、俳優香川照之の9代目市川中車襲名が発表された。 歌舞伎界の異端児の血脈は続いていく。 著者による、その後の猿之助家についての著作もぜひ読んでみたいと思う。