思い出のよすが

私が10代のころからの御贔屓だった2代目。 初めてあの声に惹かれたのは京都南座での「大森彦七」でした。 追いかけて名古屋にも、東京にも行きました。 歌舞伎座の前で上品なおばあさまに「どなたの御贔屓?」と聞かれて「2代目」と答えると「まあ、お若いのにねぇ、わたくしは菊之助さま」と言われたのは楽しい思い出の一つ。 2代目を思い出すよすがの一つとして、大事に眺めることにいたします。 亡くなられたのは本当に残念ですが、同じ時代に生きて、一時のことでも同じ空間にいたことは幸せでした。