投信業界は20年前と変わっていない

著者の大島氏は、投資信託の運用担当者・ファンドマネージャーとして、約20年前に、「投資信託のしくみ(日本実業出版社)」を出版されていて、当時、当該本を購入している。書店に行くと、投信信託を買えという内容の本が多いが、最近は、投資信託の裏側とか、スキームとかを詳しく説明している本が増え、大島氏の本は、その走りともいえる。ただ、「20年で、業界が大きく変わったかと言えば、実はあまり変わっていない。というよりは、下手をすれば前進しようとした力に、違う力が加わって、後戻りしたとも言える。」と本書で述べられているのは、結局、投資信託を売るサイドの論理がまだまだ強くて、投資信託を買う側のためにうまく活用できていないことを意味すると考えさせられてしまう。