トータル受刑年数は15年。
これまでの半生は裟婆の空気を吸うため、大ジャンプを繰り返す鯨のようにシャバとムショを往復する日々。
覚醒剤に多くの時間を費やし、4度の服役を経験する。
自由のない「刑務所」生活の中で、如何に楽しいことを見つけ出し、面白可笑しく過ごしてきたのか。
ムショ暮らしならではの出来事は、普通の日常とは違い、なかなか経験できないような“ユーモア”あふれる希少な体験である。
そこで出会った多くの仲間や同志たちと交わす会話や行動も、お互いの関係性によって成立する“共感”や“笑い”が生まれてくる。
覚醒剤依存症という呪縛から抜け出すことの難しさを実感してきた著者。
それを『自分の人生』として受け止め、楽しんでいるようにも思えるが、最後に、後悔と決意の念を感じられる一節がある。
「私のような人間でも、断薬をすることが出来ています」
さらに「今度は薬を辞めたいと思っている人の力になろう」という気持ちも掲げ、新たな“面白可笑しい人生”を継続している。


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