星10個

レビューには本来星は5個までしか付けられませんが、この本には10個差し上げます。人生も折り返すとあまり驚きませんが、この本には驚かされました。私も正直「蛾」には興味無かったんですが、ある日、ウンモンスズメ蛾を見て、知らなかったもので最初、特定外来生物かと思ったんですが、調べたら日本の在来種であることがわかり、その緑色の迷彩模様とステルス戦闘機の様なフォルムに圧倒されました。犬猫からヘビ、カエル、カマキリ、アゲハチョウまで、かなりの種を飼育したつもりだったんですが、「蛾」には関心がありませんでした。そこで改めて「蛾」に関する図鑑や本を探しましたが、販売数を見込める書籍ではないせいか、図鑑類は値段がとんでもなく高い。一般書籍ではチョウの飼育について触れているものなど、チョウに関する書籍はそれなりに見つかるものの「蛾」についてはほぼありませんでした。子供たちに生き物について教えることも多いので、イモムシの本を読みながら、スズメガの幼虫に触れたり実際に飼ってみたりしてみました。特に触った感触もしっかりしていて毒がないスズメガのイモムシは子供たちが触れて学ぶのに非常に良いと思っていましたが、自分で経験を積み上げる形でしかデータを増やせませんでした。さらに何かないかと探している時にこの本を見つけました。「蛾」を手乗りさせている写真がそこら中に掲載されていて衝撃でした。私自身もウンモンスズメ蛾を見つけたときに、子供たちが「なに、それ?」と言うので、私の手に乗せて見せたことがありました。チョウは自分の手にとまらせることが出来たとしても、子供たちが大きな声を出すとすぐに飛んでしまいます。しかし、ちょっとやそっとのことでは飛ばない「蛾」は素晴らしいと思います。子供たちの好奇心や興味を成長させ、さらに無意味に虫嫌いにさせないためにも非常に良い存在だと思います。あえて生き物嫌いな人にこの本を見せることはないと思いますが、生き物好きな人がこの本を見たら、「こんな世界もあったのか」と感動すると思います。今すぐに「蛾」を飼う必要はないと思いますが、一度この本を見てみることをおすすめします。