左利きから右利きへの矯正、および両利き訓練の影響について調べたく、購入。 この本を見つける前に、左利き・両利きを扱う資料をいくつか集めたのだが、データがあいまいであったり、個人的体験を大勢に当てはめようというケースが見受けられ、どの部分を参考にしてよいのか迷ってしまっていた。また、過度な称賛・非常にネガティブな見解の両極端の向きがあったので、もう少し、中立的な見方ができる本を探していた。 その点、この本は、参考になるデータが多く、巻末の引用文献一覧からデータ元を探すことができる。また、一つの面に対し、ポジティブ・ネガティブの両方を検討しており、大変参考になった。 著者は安易な断定を避けており、この点で読者の評価(というより、好み)が分かれるであろう。ただ、少なくとも著者は、左利きの矯正については、データをもとに、見解を明記しており、個人的には説得力のある、信用に値する意見であった。 様々なデータを検討したい人、また、レポートの資料を探している人には、非常に有益となる本だ。それに、左利きの子について、矯正すべきか本気で悩んでいる保護者に薦めることができる、数少ない良書であろう。