昭和41年から42年にかけて新聞に連載された、企業の倒産を題材とするミステリー。会社の経営が危うくなると会社の金をこっそり懐に入れておき、いざ倒産が決定すると債権者たちから逃れるため(妻ではなく)愛人を連れて行方をくらます、「昭和の男」の身勝手を絵に描いたような経営者が登場します。さすがに現在、これほど露骨に「ザ・昭和」な人は滅多にいないと思いますが・・・今はもっと巧妙かつ狡猾に、一見それとわからない形で誰かに損害やダメージを与え、その分自分が何らかの利益を得るパターンが主流かもしれません。