Led Clones

1988年リリース、ドイツ出身ボーカリストのレニー・ウルフを中心に結成されたキングダム・カムのファーストアルバム。「ゲット・イット・オン」がラジオで先行してオンエアーされていた為、正体不明のバンド或いはレッド・ツェッペリンの匿名での再結成ではないか等の話題が先行。シングル、アルバムともある程度市場の歓迎を受けてヒットしていた。レッド・ツェッペリン色と80年代ホワイトスネイクのリフ感覚が強く出すぎていたシングル曲の影響も有って、当時はツェッペリンの完全コピーバンド的な叩かれ方をしていたが、今聴き直してみると根底にブルースを基調とした骨太のロックスタイルを確立していたと感じる。ヒット曲が欲しかったので、ツェッペリンの焼き直しのような曲も作ってみたのだろうけど、アルバム全体を聴いてみた感じでは本人達はむしろフリーやハンブル・パイのような渋めのブルース・ロックを追求したかったんだろうなと今では感じる。先入観を全く持たずに聴いてみると、捨て曲無しの聴き応えのあるバンドのデビュー作として楽しめる。