状況描写が素晴らしい

私の好きな怪談師お二人の共著。以前、夜馬裕さんが仰っていた、執筆する際に意識されていると言う「状況描写」。読むと物語の映像が頭の中にすっと浮かび上がります。若本衣織さんも夜馬裕さんとは少し違ったテイストで、異界の不可思議さや怖さをすぐそこに感じさせる文章力に引き込まれました。 この本で七つの異界に触れると、扉の向こうを変に意識してしまったり、日常のありふれた場所にも恐れを抱くようになるかもしれません。それでも再読したくなる一冊です。