馬場さんの修行話はいつ読んでも面白い

プロレスを見出した時(おらく第11回ワールドリーグのちょっと前辺り)は、正に猪木が若獅子と呼ばれ上昇気流に乗った時期でした。一方馬場さんはその肉体が衰え始め、腕などはほっそりとしてしまい、子供には既に老人に見えていました。必然的に猪木のファンとなり、申し訳ないことに馬場さんのことは否定的な目で見ており、それは馬場さん晩年まで続きました。しかし、没後の馬場さんの色々な報道や有名な馬場本である「1964年のジャイアント馬場」や「巨人軍の巨人 馬場正平」などを読むと考えは変わりますね。 馬場さんの話としては、私は特に自分がリアルタイムで見聞きしていない、アメリカ修行時代~第10回ワールドリーグ頃までが好きです(なお、私はこの時期が馬場さんの全盛期だと考えてます…)。中でも力道山死後、グレート東郷に巨額マネーで引き留められる話は、特に好きですね。10年早いアンドレ・ザ・ジャイアントとなる可能性があった! 日本に帰らず、アメリカに留まっていたら、どんな活躍をしていたのか?、アメリカのプロレス史を変えていたのでは?、そして日本のプロレスもきっと全く違った形、もしかしたらプロレスはなくなっていたかも?、等々、考えたら興味が尽きません。 この本は、正にその時代が取り上げられており、著者特有のその当時の試合記録が多く載っているし、当時の写真も割に多目なのも良く、同著者の猪木の修行編より面白かった。ただ、東スポの櫻井氏の話で肉付けがしてはあるものの、正直目新しい話はありません。しかし例えば1964年…とは視点が違い、全体としては大変面白く読みました。(余談 しかし、この頃の馬場さんの肉体は凄い! 足の張り、腕の太さと胸の厚みがもの凄い。70年代以降が嘘みたいなんですが…。)