現代に活かされているか? 日本人の戦略観
この本を読んだ後、「世界の海軍史」で検索してみると、「世界の海軍史_目次」というサイトで、訳者が「あとがき」に次のコメントを載せているのが興味深かったです。
「本には書いていないのですが、この本の全体を読んでいただければ、日本海軍の視野が狭かったことを感じていただけると思います。日本海軍は敵軍艦、軍用機への攻撃を優先し、輸送船をめぐる戦いを軽んじていたことがわかります。ドイツは通商破壊を最優先し、アメリカ軍も潜水艦をその方針で使用し、日本の商船500万トン以上を沈めています。また英国は日本と同じく資源の乏しい島国であるがゆえに、海上輸送を守ることの重要性を認識し、非常な努力を払っています。日本のみが、国力維持の生命線としての、海上輸送の重要性への認識が希薄だったことがはっきりわかります。その認識の表れが、状況は違えど、ガダルカナルの三川艦隊、レイテ沖海戦の栗田艦隊の行動ではないでしょうか。それを言い換えれば、日本海軍の視点は、将官クラスでさえ戦術レベルであり、戦略的に捉える意識が希薄だったと言えないでしょうか。真珠湾攻撃で南雲司令長官が真珠湾の造船所・石油貯蔵設備を軽視したことも、その線上にあると考えられます。そうしたことゆえ私は、日本海軍のみならず、世界の海軍の全体像を知っておいた上で、いろいろ判断することが大切なように思います。」
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