歴史と歌謡曲が好きなら

前作は保坂正康氏が「歌謡社会学の創出」と讃えているが、個人的には昭和史の謎を歌の謎と共に解き明かす「歴史探偵」短編集だと思っていた。本作も同様な探偵ものだといってよく、どの歌の話から読んでも楽しめる構成になっている。昭和史に興味がある読者、歌謡曲に興味がある読書、どちらも満足させる一冊のはずだが、昭和史、歌謡曲両方に趣味がある読者なら堪らない一冊になるだろう。