弓道を詳しく説明する

まえがきにある文言を引用すると、「教えに対する科学的裏付けを試みた」本です。内容は射法八節を隅々まで検討・解説したものであり、特に私の興味を引いたものを例として挙げると、各節における骨や関節のレントゲン写真を用いた解説や、絵を用いた筋肉、骨の図説などがあります。“詳説”と名にある通りで、やや難しいところもありますので、入門したばかりの人が読んだら身につく前に投げ出したくなるでしょう。 また、数式を用いた物理学的な視点からの解説もあります。もちろん、読者が分からないくらい複雑なものではなく、問題なく論理が追えるくらいのものです。 内容に関係ないところでは装丁がかなりしっかりしていて個人的にお気に入りです。 初版が1974年の本ですので、写真が少々粗かったり、内容自体も古いと言わざるを得ないところも数カ所ありますが、総じて素晴らしい本であり、弓道を始めて時間の経った中級者におすすめです。