面白かったです。ヒロインが素敵。しなやかな強さがあるというか・・芯がしっかりしている印象。教示のようなものが、核になる部分が、しっかりと形成されていてそれを守る強さがあります。ひとことでいえば素敵なヒロインです。愛する人のための選択、心が動きました。新しい命を守るために母を頼ったのも、ここ温まるとともに母親のどっしりとした強さが、やさしさが、素敵。ヒロインにしっかりと根付いている優しさの元は母だ~と思いました。 再会してからのふたり、いえ新しい命とヒロインの母の4人が新しく進み始めるですが、時間をかけているのはそうだよね・・と思う部分でもあり、難しいなとも感じます。その過程でわかってくるヒーローのトラウマ。その原因が突然ヒロインを襲う場面が一気に雰囲気をかえます。最終局面といっていいのかな。そこからは意外な事実が出てきたので少々驚きがありました。 ヒロインの恋の終結とヒーローの出会いではじまったお話の流れが、ふたりの偽装恋人??へとすすみ・・と丁寧な流れが読みやすく、心情や性格、考えなどが肉付けされて、引き込まれていきました。おもしろかったです。 あと心に残ったのがヒーローの印象。優しい印象だけど、無理した笑みを浮かべるところがある男性。ヒロインはそのことに気が付く、それが二人を結ぶことになるのですが。ヒーローは表紙にあるようなたくましくて、守ってくれるタイプに見えますが、トラウマがあって踏み出せない消極的なところが垣間見えます。弱さにも感じました。長い時間をかけて植え付けられるもの、おさえつけられた生活が人格形成をする時期のこども・少年を大きく変えてしまうことにやるせなさを感じます。強いヒーローもいいけれど、弱さを知っている人はその分、人にやさしい。トラウマから脱却する姿がラストにみられるのもよかったです。