鳥肌ものの傑作、音質も素晴らしい。
プログレッシブ・ロックファンなら、超人ギタリスト、ジョン・マクラフリンをご存知だろう。彼が率いたマハビシュヌ・オーケストラは交響楽団ではなく、ドラムのビリー・コブハム、キーボードのヤン・ハマー、ヴァイオリンのジェリー・グッドマン、ベースのリック・レアードという超絶技巧の強者による5人組バンドの名称だ。
彼らの最高傑作といえば、今から半世紀前の1972年に発表された本作、火の鳥である。それが何と2021年にSA-CDの高音質で再発売されていた。早速入手して聴いたのだが、その音源の素晴らしさは感動の一語に尽きる。当時、キング・クリムゾンがプログレ・ロック界に君臨していたが、マクラフリンは虎視眈々とクリムゾンを超えるバンド編成を考えていた。そして誕生したのがマハビシュヌで、彼はヒンズー教の指導者、スリ・チンモイ氏に心酔して彼の教えに従い、神の啓示を受けた楽曲作りに専念していた。そして神によって弾かされる旋律とアドリブがまさに、このアルバムに結実する。今、聴いても鳥肌の立つインタープレイの連続で、彼の主張が妄言ではないことに気付かされる。
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