こだわりがありそうでない

ホルストの第一組曲は、自筆譜を元にした「原典版」で演奏しているとうたっているものの、その自筆譜の解釈に疑問がある。 ・そもそも自筆譜を校訂したものを「原典版」と言えるのかどうか ・世界初録音とはどういう意味か(自筆譜に基づいた演奏は、既に北欧の楽団で録音されている) ・アドリブパートをどのように解釈したのか(アドリブパートを全て含んだ譜面をホルストの「真意」とすべきなのか、含まないのを「真意」とすべきなのか) ・E♭ホルンがなぜアルトホルンなのか(当時の軍楽隊にアルトホルンはない) ・E♭トランペットは短管なのか長管なのか(当時は長管で高音域を演奏していたと思われる) いずれも、明確な説明がなく、まるでわからない。 また、「原典版」とうたっているのは、第一組曲だけで、他の曲は原典版にこだわっているわけではないようだ。 リスナーとしては、「看板に偽りあり」の印象が強く、残念。 さらに、曲ごとの編成表、使用楽器の記載もなく、どうもスタンスが中途半端で、これでは資料にもならない。 「原典版」にこだわる商品なら、もっと徹底してこだわって欲しいものだ。 製作にかかわった方々が、こんなもので満足などしていないことを祈っている。