最高

ようつべにあるんだ実は。 それで何回も見たんだけど、見れば見るほどきれいな画像が欲しくなって結局買ってしまった。 白黒だしきれいといっても限界はあるんだけど、それでもやっぱり素晴らしい画質。 多襄丸の持つ剣がキラキラと輝いて本物のよう。 最近の映画のようにみんなきれいに化粧をしているんじゃなくて、登場人物は男も女も顔に玉の汗。 それが不潔じゃなく美しく見える。 それにしてもこれが1950年代の演技だろうか。 たった8人しか出てこないが、だれもかれも完璧だ。 印象に残るものは数々あるが、その中でひとつ挙げるとすれば「爆笑」だ。 多襄丸の爆笑、真砂の爆笑、そして下人の爆笑。 それがあまりにも力強かったり人間的だったり下品だったりする。 もう弱々しい現代人にはこんな笑い方はしようと思ってもできないかもしれない。 まさに一切の虚飾をはぎ取った、ありのままの人間を描いているのがこの羅生門だ。 また音楽も素晴らしい。 ラストシーンで杣売りが赤ん坊を受け取ったところで流れ出す雅楽のような音色。 映画が終わったあともいつまでも心に残る余韻。 宝物だ。