高村が実家の料亭に戻り、代わりの煮方としてクロが復帰。追い回しの早川が転職を考える話などは、また旧作の二番煎じに舞い戻ってしまうのかと嫌な予感がよぎったものの、健康管理の問題に変えることでうまくマンネリ化を回避している。レンチン料理や泡盛の話はぶっきらぼうな結末を迎え、落ちの後味が悪かったり、余韻を噛み締めさせてくれなかったりするところに不満を覚えなくもないが、全体的には、前巻に引き続き、いかにもな味いちらしさを十分玩味できる良作に仕上がっている。以前の迷走ぶりに比べれば、すこぶるよい傾向。