大自然の中で育つ子供のお話です
子供に読み聞かせのために購入しました。
埼玉県中央部にある現在東松山市の一部となっている地域「唐子」が舞台です。川越街道国道254号線の関越自動車道東松山インターチェンジの西側辺りの平地一帯です。現在その南側には環境を生かしてかゴルフ場がいくつもある地域となっています。
この「天の園」というお話は6部まであり、主人公のそれぞれ小学校の1年生から6年生の生活を描いています。
物語の最初というのは普通お話として親しみやすく感じさせるための配慮がありそうですが、第一部がなかなかとりつきにくい内容で、全体の物語の印象と少し離れた部分があるように感じられ、多くの人に是非読んでもらいたい私にとっては少し残念です。
とりつきにくい内容というのは、あくまで個人的な感想なのですが、子供達が疫病で倒れていく場面には面食らいますし、陰鬱な気分になってしまうかもしれません。
ジフテリアという病気は、現在インドでは多く見られますが、明治後期にはこんなにも恐ろしくて悔しくて悲しい病気だったのだと言うことを、思い知らされます。
作者の実体験に基づく(半?) 私小説だからか、なおのこと現実的な無力感を強く感じられるのだと思います。
しかしながら辛い体験をした後も、けろっとして、普通の生活が始まります。その点がこの小説のさわやかさです。ドラマチックすぎず、軽すぎず、少年の成長が感動的なお話です。
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