文庫本にしては高いが、値打ちあり
このレビューを書いている時点では、まだ半分ほどしか読み終えてませんが、毎日続きを読むのが楽しみになってしまいました。
「馬琴先生による江戸戯作史講座」という趣きですね。江戸の戯作界のど真ん中に身を置いていた人の手によるものなので、下手な小説より読みごたえがあります。所々に見られる、馬琴先生の私情が混じっているであろう批評や取り上げ方(笑)も、むしろこの人らしさが感じられて面白いです。
ネットどころか図書館すらなく、書物は高価なので庶民はもっぱら貸本屋を利用していた時代に、よくこれだけまとめたものだなあと感心させられます。それに加えて丁寧な注釈が入っているので、現代語訳ではないのに分かりやすい。
当初は全4巻になるはずだったのに、結局2巻までしか書かれなかったのが残念。できればちゃんと、3巻以降も書いてほしかった……。
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