この図鑑は、2011年から2013年にかけて学研教育出版から発行された「日本産蛾類標準図鑑」の全4巻の内容を1冊にまとめたものである。著者の岸田泰則氏は、2001年から現在まで日本蛾類学会の会長をされており、2011年から2012年には日本鱗翅学会会長をされていた蛾類研究の第一人者。掲載されている種は約3000種。ただし、「標準図鑑」に載っていた蛾の中でミクロレピと呼ばれる小型種は掲載されていない。また、解説も省略されている。掲載されている蛾の写真は全て標本なので、生きている蛾の持つ色鮮やかさやモフモフ感は失われているが、日常目にする蛾のほとんどはこの図鑑があれば同定が可能だと思われる。今や日本の蛾のバイブルとも言える「標準図鑑」全4巻は、現在では入手が難しく、高額で取引されている状況らしい。この本が出版された事で古本の相場が下がってくれたら個人的には嬉しいのだが。