ワールドコン

2007年に横浜で開催された、 第65回ワールドコン/第46回日本SF大会 “Nippon2007”を 日本SF作家クラブの視点で編んだ本です。 冒頭で「Nippon2007(通称ニッポンコン)」とありますが、 この本以外でこの単語を見たことも聞いたこともありません。 Nippon2007の企画を網羅しているかに読めますが、 日本語企画の半分以下、全体の1/4……。 企画名だけでも全て載せなければ、 資料本としての価値はかなり薄れるのではないでしょうか。 実際にNippon2007を誘致・運営した実行委員会に ロゴやプログラムブックなどの資料を借りなかったようで、 公式のロゴやポスター、プログラムなどが一切載っていません。 表紙にあるロゴの入ったバッジなどは、 一見公式バッジに見えます。 しかしよく見ると「日本SF作家クラブ2007」としか書いてません。 さもNippon2007公式物のように 掲示するのは問題があるのではないでしょうか。 世界一のSFイベント、ワールドコンを日本へ誘致する苦労、 アメリカ発祥のイベントならではのエピソードを 読みたかったのですが…… 海外のワールドコンを体験したライターが少ないらしく、 「世界のSFがやって来た!!」と言う書名なのに、 今までの日本のSF大会と変わらない内容なのは残念です。 できれば実行委員会とも協力して、 アメリカのイベントを日本へ持ってくる 苦労や面白さを詰め込んだ、 Nippon2007ならではの内容にして欲しかったです。 (Nippon2007実行委員会でも開催レポートを 上梓する企画があったらしいのですが、 売れないだろうということでポシャったとか…… 実行委員会と日本SF作家クラブが力を合わせれば良かったのに)