物質構造と誘電体を理解する上で必要となる基本事項について、原子レベルやナノスケールよりも物質の巨視的な外形に重点を置いてやさしく解説した。前半では物質科学全般の基礎と誘電体の基礎事項を、後半では強誘電体と構造相転移の研究を行うのに必要な予備知識や研究の概要などを解説した。
1.物質の分類と状態
1.1 物質の分類
1.2 物質の状態
1.3 誘電体という名称
演習問題
2.物質の構造
2.1 結晶の対称性と物性
2.2 結晶格子
2.3 結晶の対称操作と点群
2.4 結晶の対称性とテンソル量としての物性
2.5 結晶構造を知る手段
演習問題
3.格子振動と熱的性質
3.1 比熱と原子の振動
3.2 1次元の格子波
3.3 比熱のデバイモデル
3.4 格子振動の一般論
3.5 ブリルアンゾーン
3.6 格子振動の非調和性
演習問題
4.誘電体の基礎
4.1 電気分極
4.2 誘電率
4.3 複素誘電率
4.4 複素誘電率の実部と虚部の関係
4.5 分極の微視的起源
4.6 電気双極子の種類と分極率
4.7 局所電場
演習問題
5.物質の誘電性
5.1 種々の誘電率の式
5.2 現実の物質での比較
5.3 極性液体の誘電率の式
5.4 誘電分散(緩和型)
5.5 誘電分散(共鳴型)
5.6 格子振動と誘電性
5.7 誘電体に関連した光学的性質
5.8 誘電体に関連した機械的性質
演習問題
6.強誘電体
6.1 強誘電体の研究とは
6.2 強誘電性の発現条件と感受率
6.3 相転移の自由エネルギーによる記述
6.4 相転移の現象論的記述
6.5 分極反転と分域
6.6 強誘電体の逐次相転移と自由エネルギー
6.7 強誘電体の関連物性と自由エネルギー
6.8 反強誘電性とフェリ誘電性
6.9 構造相転移の分類
演習問題
7.誘電体の研究
7.1 ロッシェル塩とリン酸2水素カリウム
7.2 チタン酸バリウムとペロフスカイト物質
7.3 種々の強誘電体の発見
7.4 構造相転移
7.5 不規則な系
7.6 新しい発展
7.7 終りに


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