何年も映画館に行ってなかった私を映画に狂わせた作品。 レオとレミのかけがえのない優しくて楽しくて突然終わるだなんてこれっぽちも思わなかったであろう幸せな時間、失ったあとのとてつもない喪失感、風景と日差し、音楽どれも儚く美しく繊細で、何度もみればみるほど心がふるえて涙があふれた。 あとはなんといってもレオとレミ役の子たちの演技。大人にも男性にもなり切ってないこの微妙な年頃にこの作品にこの時期にこの2人が出会えたのは素晴らしい奇跡と思う。 * * 人生ベストではってほど胸打たれた作品なのでBlu-rayとDVD両方セットになってて満足。早速、Blu-rayはテレビ画面で、DVDはPCで再生して映画館では分からなかったところを検証してみました。 映画館で十数回も観たくせに、最後の花畑のシーン前のレオがガラスに映る自分を観ている場所が分からなくてずっとどこなんだろう?小さな教会とかお墓の事務所とか?って考えていたのですが、ラスト数回くらいでレミの家?と気づいて、その検証をすることができました。レミの家でした。レミの両親は引っ越ししてしまったんですね。それが分かったらさらに寂寥感が胸に渦巻いて、またしばらくこの世界から離れられませんでした。 Blu-rayでみると映像が鮮明で、映画館では読み取れなかった表情が分かってよかったです。より深くクロースの世界を感じることができる気がします。レオの視線はいつもレミを追っているのですが、レミがいなくなったあとはレミがいたはずであろう場所にレミを探してるかのようにレオの視線が彷徨う。その目線の揺らぎが切ない。セリフなどで心情を説明することが少ない分、演技や演出で伝わってきます。ただいちど、寝ている兄の横にはいって「会いたい」と呟く。殆ど心情を口にしない分、より鮮明に胸の突き刺さる。すると兄が背中から抱きしめてくれるその構図がかつてレミと一緒に寝ていたときと同じなのがたまらない。 音響面ではレミの家に自転車でかけつけるところは心臓に響いてより胸にせまってきて、この場面は断然映画館ならでは。他の部分は気になりませんでしたが。 悲しみだけでなく、癒しとか赦しも感じられる繊細で美しい音楽も良い。 予告でかかってた曲もよかったのですが本編やサントラになかったので、予告映像がついてたのもよかった。映画を観る前や後に何度も観ていたことを思い出します。