♪これは単なる「書籍」ではない♪

「不登校対策としてどうすべきか」読者はそんな特効薬を求めるかもしれないが、本書は単にそんなことだけを語る本ではない。 「困ったら私に連絡ください」と筆者の住所や連絡先アドレスまで巻末に書かれた本を私は初めて見た。出版社を経由してというならともかく、不登校を持つ親、教師に本気で向き合おうとする著者の決意である。 「人として本気で最後まで付き合う」ということをポリシーとした著者が、全身全霊を込めて、読者に本気で寄り添い、読者の一人一人と本気で「付き合う」覚悟で書かれている本なのである。おそらく金銭面での駆け引きなどは一切なく、使いようによってこの本の代金は、何十倍、何百倍、何千倍もの価値を持つものとなろう。 本書の内容としてネタバレになるのは避けたいと思うが、具体的には「こういうことはありませんか?」「こうしてみたらどうでしょう?」という表現をしながらも、しっかりとレシピとして、言葉の裏にある「こうすべきだ!」「こうしてごらん!」というメッセージが随所にちりばめられていて、サブタイトルにあるように「不登校解決レシピ」として即効性もある内容である。 親が関わり方や普段の生活の仕方、立ち居振る舞いを変えてみようとすることで、特効薬ともなりえるのではないか。 私が一番心に残っていて、今後の座右の銘にしようと思った言葉は「三方よし」と「絶対的楽観主義」。 また、「笑顔の演出」「格好つけるよりも、格好悪いが一番格好いい」などである。「絶対的楽観主義」を貫くためには「笑顔の演出」が欠かせないし、自分目線で物事にあたっているときは、全体像が見えてこないので楽観主義が個人主義になってしまうため、「三方よし」とはならない。 「不登校」という事象だけでなく、人としての生き方まで語られている本書。 「不登校」という重い課題を扱っているにもかかわらず、読後の爽快感が半端なかった。私自身が少しだけ「絶対的楽観主義」に近づけたからかもしれない。