インパール作戦を代表する離島ジャングルの悲劇が自転車利用により防げた可能性を指摘した新知見を提示。自転車を利用すれば負傷兵を後送でき、十分な糧食を運べ餓死も免れえたことを指摘するとともに、ベトナムが仏軍を追い出し、米軍に勝利した陰に自転車による兵站システムの独創があり、ベトナム軍の強さの秘密に自転車活用があったこと、現在でもベトナム軍は自転車活用の細部を明らかにしておらず、その有利性を自覚している。マレー作戦で自転車部隊が活躍したにもかかわらず、持たざる者の日本軍が自転車を最大限活用できなかったのは資質の問題か、技術進歩の狭間の不運なのか、更に考究を深めてもらいたい。能登地震をみても、道路網が寸断されば自転車輸送の活用が過去の物でないことも指摘。