力作だけど残念

力の入った力作とは思いますが、残念なところがあります。 邪馬台国の名前は検討しているのですが、台与は検討もせずに壱与としています。 また、春秋年を考慮したことは良いのですが、そのまま適用しているので、神武の在位期間が紀元前70年から紀元前33年となり、その時代に奈良県に大和朝廷を開いたことになっています。纏向遺跡、奈良県内の弥生遺跡を研究して欲しいです。最近出た「」邪馬台国、その結論」という本は、内容的にあまり賛同できないのですが、寺沢薫氏の奈良県の弥生の村々の消長に関する研究が紹介されていて、それはインパクトがありました。いずれにしてもこの辺は研究不足の感があります。 また、最後のおまけのような「卑弥呼の死後」は妄想にしか思えませんでした。これも春秋年を100%信じた悪影響と思いました。この本の一番の間違いの原因です。