伝説の天才少年との再会
2010年の日本音楽コンクール、ヴァイオリン部門で山根一仁さんが中学生としては26年ぶりに優勝したことは記憶に新しいが、その26年前の優勝者がこのCDの演奏者の奥村さん。
コンクールでは演奏中に弓が壊れるという事故をのりこえて圧倒的な実力で優勝し増沢賞も受賞した。
その後あまりその名前を目にすることがなかったがバッハの無伴奏を録音したことを知って購入してみた。
CDが届きワクワクしながら聴いてみた。
技術は当然のことながらすばらしく、その上男性の包容力を感じさせるとても丁寧な演奏で、主張するところは強く主張しまたやさしいところはきらきらと演奏者の優しさや愛にあふれている。
「コンクール優勝から30年近くが経ち人間として本当にいろいろな経験をし、人として大きくなったのだなぁ。」などと感じさせられる奥の深い演奏です。
とかく深刻になりがちな2番パルティータのシャコンヌもどっしりとした大きな演奏ですばらしい、私はサラバンドの優しさに感動。
たくさんの人に聴いてもらいもらいたくてレビューを書いてみた。
せっかく録音したのだから全曲演奏会をぜひやってもらいたいけど、本人が表舞台に出ることをあまり望んでいないのかしら。
そうだとしたらとても残念だ。
久々に再会した天才少年は大人の、それも素晴らしい演奏家に成長していた。
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