制作が1961年とは思えないほど、主要の女性キャラ3人(次女・三女、姉妹の兄の妻)の会話内容やテンポが歯切れがよくいろんな意味でおもしろい。
自分に自信を持っているような発言を身内にする反面、そこまで自分の価値を貶めなくても、と思う美貌の次女(若尾文子)は29歳にして行き遅れと思い込んでいるのが非常にもったいない。当時としてはそうだったのかもしれないが、であれば離婚後に自分のビジネスを立ち上げている長姉(高峰三枝子)にノウハウを学んで自活すれば自分にもっと自信が持てたのでは、などとも思う。せっかく子供相手に教えられる書道のスキルがあるのだし。
一方、その長姉の結婚に関する価値観を弟(次女・三女にとっては兄)の妻に述べたセリフは、個人的にはうなってしまうほど素晴らしい(実際に本編で視聴していただきたい)。結局何事も経験していなければ理解もできないし、想像しても限界があるのだろうが、弟の妻相手に言うよりも結婚に過剰な期待を捨てられない妹にかけるほうが効き目があったのではなかろうか。
京マチ子演じる妻のキャラは、長姉のセリフを借りると「離婚する気がない、ただののろけを他人に聞かせる」甘えた女にしか個人的には見えず、義理の妹たちに対する上辺だけでも飄々とした性格面がなければ、単にうっとうしいめんどくさい女といったところか。
三女は特筆に値しない、次女の合いの手役に過ぎない存在に見えた。
長姉の登場(というかセリフ)がスパイスを利かせたリアルな展開の一方ラストが今一つで、そんなお花畑なお話で締めるの? と拍子抜けしたため☆マイナス1。
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