復讐とエロスのみを生き甲斐とする男の、暗黒ファンタジーアニメ。 でもそこに悲壮感はなく、まるで子供の遊戯のように復讐相手を惨殺し、 気が向くままに女体を貪る姿はまさに善悪の彼岸のお祭り騒ぎです。 普段あまりアニメを見ないのですが、かわいい女性キャラが 絶頂の叫びをあげるシーンなどは心底びっくりさせられました。 まぁこういった話をアニメでやるのはどうかという意見も当然ですが、 高校生の頃にバタイユの「眼球譚」やらロートレアモンの「マルドロールの歌」やらを 読んで陶酔した身としては、ある程度分別のついた年齢の男性なら観ても問題ないかと。 ただ、物語は全体的に少し緻密さとカタルシスが足りない気がしました。 主人公が超絶無双な上に行動が支離滅裂なので緊張感がないというか。 アドレナリン噴出な最盛期のサムペキンパーみたいな計算高い暴力があれば、 エロスがより引き立った気がします。ただそうなるとさらに厳しい年齢制限は必至ですね。 最終話で、自分の復讐に疑問を抱くセリフがチラッと出てきたり、 ケヤルガもセツナもフレアもおそらく悲惨な最後を遂げるのが現実ですが、 残念ながらシーズン1ではそこまでは描かれません。 主要な復讐相手がほとんど死んでしまった以上シーズン2の制作は微妙ですが、 彼らの行く末をあれこれ想像するのもこの作品の一つの楽しみ方かもしれません。