歴史の暗闇に葬られてはならない真実を綴る

長年の誠実な調査と聞きとりをもとにした著者入魂の著作。太平洋の島々に日本がどう関わったか。かつて戦車で侵略した村々に、戦後は森の伐採と魚の収奪。加害者としての日本のあり方を問う。歴史の暗闇に葬られてはならない加害の実態。住民の受難と抵抗、森を守るためにブルドーザーの前に立ちはだかった女たちのネットワークなど。激戦地の実態だけではなく、原生林の暮らし、人間と鳥と魚の関係の伝承も紹介して魅力的な本である。