「新サッカー論 -サッカーとアートのカオスな関係-」この本のタイトルに惹かれ、以前から読んでみたいと思っていました。この本はサッカーを文化、芸術、教育、音楽、科学などと関連付けて論じた、貴重で且つ稀代な一冊だと思います。著者の三倉克也氏は、サッカーとは如何なるものか、その本質と全体を理解している数少ない人ではないでしょうか。哲学や美学、心理学、物理学など、難解な箇所もありますが、一貫して著者のいう「カオスでホロニック」な視点で独創的な論考がなされていると思います。そのため「部分」を「全体観的」に把握できない人には理解が難しいかもしれませんが、著者の論点は決してブレてはいません。恐らく、本書は理解できる人とそうでない人とに明確に分かれるのではないでしょうか。なぜなら、前者にとってはバイブルと成り得るのに対し、後者には意味不明な嫌悪の対象となるかもしれないからです。まさに著者が批判しているのはその部分なのですが・・。
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