宮古のリアル
たまたま聞いたラジオで薦めてたのが気になり、何気なく購入しました。関西に住んでいるせいか、東日本大震災もテレビの向こう側の出来事のような気がしていました、この「さんてつ」を読む迄は。
作者の吉本さんと編集者が現地に行き当事者に取材してくれているだけあって、実名で登場するキャラがページの中で活き活きと輝いています。それはさんてつの社員さんだったり、民生委員の方だったり、役所の方だったり、自衛隊だったり。震災の怖さをリアルに感じつつ、笑って泣けて心にしみじみと響きます。
震災から5日で運行を再開したのは、事実として新聞などで知っていましたが、その裏の努力やその本当の意義を、初めてリアルに感じることができました。いろんな人がそのときにできる最良のことをする。言葉にすると簡単ですが、自分ならできるだろうか?と自問自答しながら読みました。
マンガの途中にデータベースとして、さんてつの歴史や、被害レポート、復旧予定なども載っておりエピソードだけではなく現状の把握が出来ます。また、巻末のノンフィクションライター石井光太さんと作者吉本さんの対談も読み応えがあります。
大人から子供迄感じることがあると思います。短い物語になっているため、小学生くらいのお子さんなら十分に読むことが出来ます。小学校や中学校の図書館とかにおいて欲しい作品です。
最後に、この作品の印税の一部が三陸鉄道に寄付されます。
売り上げの一部が、ではなく、印税の一部です。
さんてつを買うと、三陸鉄道に寄付できます。
これは凄いです。新潮社の心意気に拍手です。
そして、購入して読み終えたら、ブックカバーをはずしてみてください。
また泣けます。さんてつの全面復旧を心より願います。そして、さんてつに乗りに行きたいと思います。
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