絶望が活き活きと描かれる

人間は、絶対に諦めないと公言している人間であっても、絶望と思われる最後を迎える場合もあることがしっかりと描かれている。最後の言葉は、絶望であったり、諦めであったり、命乞いであったりすることは現実であろう。なぜなら、間違って、その命乞いが聞き届けられるならば、次の巻き返しのチャンスがあるのだから!最後のあがきの中で死に至ることこそ、至高の最後なのではないだろうか。まな板に乗ってしまっても、チャンスを逃すことは許されない。ニモもそうであったではないか。絶望を乗り越える物語。生きるとは何かを描く物語である。