ただ本を読むだけではダメだと言うことを教えてくれる本です。「読む」「聞く」はインプット。「話す」「書く」「行動する」はアウトプット。私を含め多くの人が勉強といえば教科書を「読む」、先生の話を「聞く」が主だったと思います。しかし本書では記憶して自分の人生に役立てるためには、アウトプットをしなければ意味がないと書かれています。具体的には理想的なインプットとアウトプットの比率は3:7です。さらに記憶に定着させるためには2週間に3回インプットした情報をアウトプットする必要があると言うのです。そんなにアウトプットする時間はない!と言う人はインプットの量を減らせばいいと筆者は言います。どんなにインプットしてもアウトプットしなければ意味がないからです。毎月10冊も本を読むけど1冊もアウトプットしない人と、毎月1冊しか本を読まないけどアウトプットする人なら後者の方が圧倒的に自己成長するのです。むしろアウトプットしない人は自己成長することはなく、単なる自己満足に過ぎないとも書かれています。 具体的には本の要約や感想文を書く、本の内容を人に話す、人に教えると言う方法があります。その中でも特に人に教えることが有効です。人に教えるためにはより深く理解しないといけないので、記憶に定着しやすくなるようです。 学習効率を高めるためのアウトプットに関する話以外にも興味深い話が沢山あります。程よい緊張感はノルアドレナリンと言う集中力を高める物質を分泌させるのでパフォーマンスが上がる、とか。ネガティブなことを言うとコルチゾールというストレスホルモンが分泌されるので、人の悪口を言うとストレス発散ではなくむしろストレスが溜まってしまう、とか。精神科医である筆者な脳科学や心理学に裏付けされたためになる情報が盛り沢山の一冊になっています。私自身もこの本を読んでから本の要約を書いたり、日記を書いたり、アウトプットを増やすための行動を起こしました。「読んだら行動が変わる」。そんな素晴らしい本ですので、ぜひみなさんも読んでみてください。