亜ヒ酸を用いた毒殺事件のミステリー。被害者の男性は幼少時に母と離別、父とは死別、きょうだいもいないので自分の血を分けた人間の存在を望み、結婚イコール子をもうけることだと考えていた。つまり子を産めない妻は無用の長物に過ぎないという思想の持ち主で、そのために複数の女性達を傷付け、やがて事件が起きる・・・。自身の過去の痛手を解消するためなら他人を傷付けようが何をしようが構わない、というタイプの人をたまに見かけますが、この男性もそういう人だったんでしょうね。読みごたえがありました。