読んでみようかな

話題の書とは知っていたものの、表紙の装丁が私の趣味に合わず未読でした。が、嵐の櫻井さん主演で映画化すると聞き、読んでみようかな、と。前作が映画化されるのでしょうが、周囲に個性的な言葉使いをする友人が居る私は主人公の文章も違和感がありませんでしたが、それを櫻井さんはどの様に演じられたのか、興味深いです。本文は善い方々ばかり登場する物語。主人公の勤める医院は患者にとって理想郷です。でも勤めている医師の方々の“私”を滅する犠牲の上に成り立っている。そこに従事する医師の一人でも欠ければ崩れる、砂上の楼閣です。今作は、前作より一歩踏み込んだ内容になっています。私も複数の病を抱えています。専門医の間で何度もたらい回しにされています。総合診のある病院なんて、現状では指を曲げて数えられるばかりでしょう?これからの医療は、どうなって行くんでしょうね。読みながら泣いてしまったのですが、フィクション、とはいえ、幼い頃から病院通いばかりしていた私には、些か綺麗過ぎる物語でした。この作中の、我をもかえりみず患者に献身する医師を否定する気はありません。そういう方も中にはいらっしゃるでしょう。でも、涙が流れたのは、それが往々にして『絵空事』に感じられたせいかもしれません。