絵本
ご存知の通り、アカデミー賞受賞で、一気に注目を集め、私が注文した際にも重版待ちということで、10日程度でしょうか、入荷待ちとなりました。
実は、話題の真っ只中だけに、いかにも時流に乗って購入したようで心苦しいのですが、絵本読書家としてはやはり体裁を気にせず購入しました。
内容は、すでに知れ渡っているので詳細は省略しますが、簡単に記すと、海に浮かぶ家に住むひとりのおじいさんが主人公で、そこはある程度の時期になると海面が上昇して、家が水没してしまうので、そのたびにおじいさんは家を積み重ねるようにして家を建てていったので、いつの間にかまるで積み木のような家になったのでした。
当然、下に行けば行くほど、過去の家が存在するわけで、ある日、また新しい家を建てている途中、大工道具一式を海中に落としてしまい、おじいさんが潜って取りに行きます。そこで、過去の家を見て、当時を回想していく展開です。
絵のタッチが洋書風なのが特徴的で、淡々とした過去の回想も、何か心にじわじわと染み入ってくるものがあります。
本来は短編アニメーションですから、発売されているDVDも見てみるべきかもしれませんが、紙媒体という絵本でも、そのじわじわ感は充分に感じられると思います。
現在から過去に遡っていく展開は、決して過去を懐かしむ…というノスタルジックではなく、積み木のように重ねられた家同様に、人の人生もまさにいろいろなことの積み重ねで現在に至っていることを、あらためて考えさせられるお話です。
小さいお子さまには、是非読み聞かせてあげるといいと思います。そして、今の厳しい時代においては、大人も是非読むべき絵本の1冊ではないかと思います。
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