狂気と言ってしまうには・・・

本の帯にも本文にも狂気と書いてありましたが、そう言ってしまえない難しさを感じました。臓器移植法が根底にありますが、その法律をどう受け止めるかで読み方も変わってきます。最後はどこに落ち着くのだろうかと、とても興味深く読みました。落ち着かせどころはさすがだなと思いました。主人公の置かれた立場はごく少数の人しか体験せず、その人たちの苦悩は世の中で置き去りにされている現状をこの本によって考える人が増えるといいと思います。