直木賞レベル

大学のオーケストラ部で知り合った蘭花と留利絵。前半は、蘭花と、音大出の指揮者・茂実の歪んだ恋が、蘭花の一人称で描かれる。ラストがぞくりとする凄さ。後半は、留利絵の一人称で、蘭花への友情が語られるのだが、このラストがまた、前半以上に凄まじい。これがプロの作家の、それも直木賞作家のレベルかと感嘆。ただし、二人の女性のキャラクターが極端すぎて、ややつらい感じもする。小説なら、こんなのもアリなのか。いや、女性とは本来、厳しい人間なのか。男には判断しかねる。