1冊で2度おいしい♪

事件当日の発生状況と、その後を調査する弁護士:純子&探偵:榎本による事件の調査をつづった1部と、いきなりガラっと趣向を変えて一人の人間が理不尽な運命に戦いを挑むさまを綴った2部の2本立てで構成されています。 2部の終盤にさしかかるころには、前半の二人に勝利して欲しい気持ちと、2部で描かれた運命と戦い続けた人物に勝利して欲しい気持ちとがないまぜになって、ちょっと切ない。 トリックについては、細部までわからないところや疑問点が残りますが、それを補ってなお余りある魅力ある登場人物と、ぐいぐい読ませる作者の文章の巧みさは素晴らしいです。