情報の一元管理化への一つの方法として

100円ノートに、ミーティング内容、議事録、アイデア、メモなどを分類せずに記入していく。100円のノートを利用するという手軽さから、一時的な情報の一元管理にはとても役に立つアイデアも盛り込まれています。A6のノートにあらゆる情報、切り抜きや付箋紙、レシート、A4のファックス用紙、はたまた給与明細書まで貼り付けていくアイデアには圧巻です。では、この100円ノート1冊で全ての情報を網羅し、検索し、必要な時に必要な情報を引っ張って来れるかというと、そういうわけでもなさそうです。作者はここで、分類されていない雑然としたメモをまとめる方法として、パソコンによるインデックスの作成(目次作り)を要求しています。そして、実際に必要な情報がどの100円ノートに記載されているかを検索するのはパソコン上での事なのです。テーマに分類されていないノートの内容に、まずはテーマを振り分け、要点を考慮したインデックス(目次)を考え、それをパソコンに打ち込んで管理するように勧めています。同書の良いところは、最初の情報管理術の取っ掛かりとしてのアイデアは提供してくれますが、情報が詰まったノートが増えていくにつれて、今まで気軽にメモしていた情報にも、「インデックスを付けなければならない」という無言の義務を強いられます。その手間やストレスを省略したいからこそ、1冊のノートに情報をまとめてきたはずの読者は、「パソコンも使わなければならないのか」と、面食らうのではないでしょうか。「安価」で、「手軽」に、情報を「一元管理」できる、という発想そのものは良いのですが(インプットに関して)、自らが集めた情報のアウトプットの方法に関してはまだまだ個人的にも改良の余地がある、と考えています。