愛の海に溶けてゆく

生を描くことは死を描くこと。 死を描くことは生を描くこと。 間歩はエロスであり、タナトスであり、希望であり、絶望。 生命の輪を乱すのは行き過ぎた人の欲望。傲慢なタナトス。 生と死を結ぶのは海の様な涯の無い愛。時空を超えたエロス。 刹那しか生きられない男は、女の愛のなか永遠に生きる。 人間という愚かで哀しい生き物を、渾身の力で抉り出した傑作です。 装丁の美しさも特筆に値します。