時期も味方
埼玉県警の石破と佐野は、山形の天童市に向かう。同市のホテルで将棋の大きなタイトル戦が行われているためだ。これより前、さいたま市の天木山中で白骨化した死体が発見され、時価600万円ともいわれる名駒も見つかっていた。佐野が、棋士を目指しながら挫折し、警察官になったという設定が良い。ミステリであるとともに将棋界の裏側が描かれているが、挟み将棋しか知識が無くても充分楽しめる、上質の作品。ラストも抜群の上、表題の意味も次第に解って来る。中学生棋士が脚光を浴びているタイミングはたまたまで、しかし、この偶然も運というべきか。
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