たいへん洒落た作りの旅館でしたが、サービスにはいささか疑問が残ります。 夕食抜きなので、チェックイン時間を午後8時にしたところ、部屋には布団がしいてありました。もともと4人だと布団でいっぱいにならないか心配はしていたのですが、やはり机は部屋の隅に片付けられていて、唯一、ここに4人で座れるかな、と思った場所にご主人が毛布を広げられ、荷物は全部ここに置いてくださいと指定されました。部屋の唯一の空きスペースに、座ることもできないのかと、友人たちも驚いていました。床の間も畳も傷をつけてもらっては困る、という態度がみえみえで、この宿では客のくつろぎより畳と床の間が大事なようですね。 チェックイン時には、「一応ですが大きい方のスリッパが男性、小さいのが女性」と言われて、「一応」ならば「必ず」ではないと判断し、足が25.5センチの私が男性用をはいたところ、「それは男性用なので女性用を使ってください」と言われて参りました。かかとがはみ出したスリッパを無理やりはいたときから、ちょっと変だな、とは思ったのですが、宿帳でわざと書かなかった職業と年齢の欄を指差されて、こちらも書いてください、と言われたときには、かなりいやな気分になっていました。 お部屋の鍵も、廊下に面した障子は外からいつでも開けられるつくりで、かけにくい鍵をわざわざかけて開き戸から部屋に入る意味がわかりませんでした。 お風呂も、「こちらから迎えに行くまで、自分から行かないでください」と釘を刺された頃には友人たちもかなり宿のサービスに不満になっていて、チェックアウト時に、荷物を2~3時間預かってくれないかとお願いしたときに「そういうことはしてません」と言われたときには、「やっぱりね」と全員が思った次第です。 このようなわけで、サービスには0点をつけたいくらいなのですが、宿自体はおしゃれで新しいですし食事もおいしい。看板犬のももくんのサービスはこのうえなくよかったですので、★はふたつにしておきます。お洒落さと宿の設備を大切にしすぎて、押し付けがましい宿ですが、お洒落優先、わんこ大好きな方にはいいと思いますよ。私たちはもう利用することはありませんが。