「どうぞ、自分の家のように使ってください」、1年前に宿のご主人が仰った言葉がすべての始まりでした。ご主人の言葉通り、「誰にも気兼ねせずに自由に過ごせる」ことが、私たち老夫婦が「グルもてコテージsengan」に魅力を感じる最大の理由です。出歩くための拠点としてではなく、ゆったりとそこで過ごすことが目的である私たちは、『聖書』と数冊の神学の書籍を持参して行き、備え付けのコーヒーメーカーで淹れた味わい深いコーヒーを飲みながら読書し、キース・ジャレットのピアノを聴き、鳥のさえずりに耳を澄まし、目が疲れれれば山々や木々の緑を見、朝方の雨と風にも自然そのものを感じ、「長生きはするものだ」と、何とも贅沢な三日間を過ごすことができました。私たちに残されている限られた人生を考えると、こうした一つ一つの恵みに感謝の気持ちが湧いてきます。今回はそうした感謝の気持を私たちなりに伝えたくて、私たちの地元の海産物(魚の干物)をお土産として持参しました。「受け取れません」と言われたらどうしようかと心配もしましたが、ご主人は心から喜んでくださり、私たちまで幸せな気持ちになりました。ご主人の笑顔だけで十分でしたのに、つきたての草餅、摘みたてのワラビやウドなど新鮮な山菜までいただき、かえって気を遣わせてしまい、ご主人の優しさに頭が下がりました。こうした触れ合いまで体験させていただき、来て良かったと心の底から思いました。