大学時代の先輩にゲストヴィラ逢桜を紹介してもらい、妻の誕生日に温泉旅行。 妻も私も建築関係の仕事をしており、建築物やインテリアには興味津々。 ナビで到着した場所は、大谷石の長い塀で囲まれており道路からは全貌が見えず。 車を降りて正門をくぐると、妻が歓喜の声(私も興奮しての長文感想です)。 チェックイン後は、庭園を散歩しながら写真撮影、建物内を探検しながらも写真撮影。 お庭には滝や池があり、多くの灯篭や石仏、年月を感じる大きな樹木や数種類の苔、 そして中門の扉として使われている「欅の1枚物」に圧倒。 建物の窓は木製枠に大正ガラス、フロントには3000年の屋久杉の衝立。 皇室もお越しになった迎賓室の木材(春日杉の天井板・赤松の廊下)は全て柾目、格調高い書院造り、幅1.8mの3方広縁には9mの軒丸太など入手困難な木材の設え。 レセプションルームの床材は異なる材木を組み合わせた寄木細工を施し、大理石のマントルピースにシルクロード(?)のエッチング(彫刻)ガラス、そしてソファーは憧れのアルフレックス(マレンコ)にアンティーク家具。 食事室は大正ロマン漂う空間で、アンティークテーブルや家具、欅の格天井に大正期の和製シャンデリア。 残念ながらお茶室と洋館の利用ができませんでした。しかしスタッフの方にお願いいたし、内覧させていただきました。小間の床柱は見たこともない太い「南天の木」、また立礼には「法隆寺」より拝領された木材をテーブルにリメイク。 そして洋館には暖炉と大きな船舶の舵、アンティークオルガンやBARカウンター。 日本に西洋文化が多く入ってきた明治期から昭和初期、吉野の山奥にも西洋文化を取り入れた林業家の感性に驚き、また日本庭園に佇む洋館の融合に違和感がなく、その時代の設計者や職人の持っていた美意識や技量に感服。 チェックアウト後の車中では、吉野の林業家の秘められた優雅さを想像し、日本の建築や歴史に関する談義に花を咲かせて、8月には孫を連れて再訪しようかと計画中。