最近の祇園やJR京都駅周辺といった観光中心地は、うんざりする程の人込みなので、たまには郊外も試してみるかという気になり(行きつけの蕎麦屋が近くにあるし)、某ホテル予約サイトで目を見張る高評価をたたき出しているこちらでお世話になることにした。 結論を先に言えば、非常に良かった。もっと早くから知っていたなら、と悔やまれる。 以下、特筆すべき点。 ☆建物。 もともと茶道教室だったそうで、ちゃんとした土壁をしている。立体感や重厚感が半端ではない。石膏ボードに薄塗しただけの土壁とは一味も二味も違う。宿主は、茶室を始めとする日本建築の意匠についてよく勉強している。今回の改装も工務店丸投げではなく自分たちで主導したそうだから、デザインのポイントなどをきちんと説明してくれる。 ☆風呂。 デザインから施工まで、女将が自らやったというタイル風呂には脱帽。まるで銭湯を貸し切っているかのようにリラックスできる。もちろんタオル、アメニティ類、浴衣も用意されている。 ☆茶道。 チェックインの際に、生菓子と薫り高い抹茶で、ちゃんと目の前で点前をしてくれる。盆点てなのも適度に気楽でよい。 ☆自転車。 無料自転車というからママチャリだろうと思っていたら、tokyobikeだったのには驚いた。 ☆近所。 観光中心地から離れたイメージだったが、通好みの名所が近くて想像以上に便利。特に大徳寺は徒歩1分なので、茶の湯文化や枯山水が好きなら絶対的にお勧めの立地。鷹峯、上賀茂、岩倉、修学院などもtokyobikeならちょうどいいサイクリングになりそう。金閣寺へも20分程度。それでいて観光地っぽくない落ち着いた雰囲気なのがまた良い。 ☆レストラン。 実力派の和食処が集まっている印象。ジビエのフレンチ、イタリアン、串揚げ屋、焼肉屋、庶民的な中華料理屋などもあり、食事に困ることはないだろう。 ☆宿主。 観光イベント情報や食事処など懇切丁寧にオススメを教えてくれる。近隣周辺マップ、主な京都観光地へのアクセスマップなども気が利いている。が、それ以上に、宿主自身とお話しするのが楽しかった。 悪かった点は特にない。ただ、古い町家だという事(階段が急だったり、垂れ壁が低かったり)は念頭に置いておいた方が良いだろう。