立地がイマイチで交通は不便、旅館内フリーWi-Fiの電波も若干弱く、砂利採掘場が近くにあるため夕方まで若干騒がしく、周辺にはコンビニなどの施設もない、田んぼの中にポツンとある宿です。あと、旅館そのものの設備も若干古くまるで普通の民家のようで、トイレと洗面所が共同です。貸し切り風呂ですが温泉ではありません。でもそれらの嫌な要素を全て打ち消すほどの夕食内容でした。「割烹の宿」と謳っていることもあり、とにかく、この宿の特徴は「食事が抜群に美味しい」の一言に尽きます。 夕食の魚介も新鮮、村上牛の焼き具合も抜群、オプションの夜泣きそば(中華そば・850円)まで、夕食を十分に堪能しました。この料理内容でこの金額・コスパで宿泊できるのか?と思うぐらいでした。また、一体どんな出汁を使って料理をつくっているんだ?と思いました。 料理の中での特筆したいのが締めのご飯です。隠れたブランド米・下田米の新米が抜群に美味しかったです。塩だけで少しかけて、ご飯をお代わりしたかったぐらいです。もちろん朝食も全く問題無く、美味しくいただきました。私は新潟県人(田舎者)ですが、おそらくコンクリートの建物まみれの都会で住む方が、ここの炊き立てご飯を食べたら、感動すると思います。 昨年宿泊した箱根の某老舗旅館の半額の価格で、満足度はその宿の10倍以上でした。リピーターさんが多いというのも理解できました。料理以外のことについては目をつぶってください。それだけの料理パフォーマンスを味わい尽くしました。 強いて難点を3点だけ申し上げます。 ・今どきの部屋のテレビでBSが観れないというのは残念でした。 ・女性だと、料理の味付けが少し濃いめと思うのではないか、と感じました。 ・周辺にコンビニや商店が無いので、飲み物の自動販売機は旅館内に設置して欲しい。 ただ、私が過去に宿泊した旅館の中ではベスト3に入ります。おそらく私はリピーターになると思います。母と一緒に宿泊したのですが、母もまた来たい!!と言っていました。部屋が全部で4部屋しかない小さな宿だからできるキメ細かいサービスが売りの旅館だと感じました。この料理内容だから、数十年前に美食家だった田中角栄元首相も、時々お忍びで来ていたんだ…と思いました。 こういう宿が「隠れた名旅館」なんでしょうね。